農業用ため池での水難事故防止へ 宮城・大和町で研修会

農業用ため池での水難事故を無くそうと、ため池の管理者などに向けた安全対策や事故が起きた時の対処法を学ぶ研修会が行われました。

宮城県大和町で行われた研修会には、市町村などため池の管理者や学校関係者など約60人が参加しました。

研修会では、ため池は一度落ちると這い上がりにくい構造になっているため、ため池の側面に救助ネットを設置する重要性について学びました。

水難学会による実演では、ため池に落ちた時は仰向けで大の字の姿勢を取り、呼吸を確保する背浮きの姿勢を取ることなどが呼び掛けられました。

水難学会安倍淳理事「私たちの活動が個人だけではなく県などの団体にも普及することで、10年、15年後で(発生を)ゼロにできると信じている」

宮城県によりますと農業用のため池での水難事故は、2018年度以降6件発生していて、2022年4月には栗原市で小学1年生の男の子が転落して死亡する事故が起きています。

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