ゴールレスドローもスイスが決勝T進出に近づく! 強豪ノルウェーは2戦勝ちなしでグループ最下位【2023女子W杯】

[写真:Getty Images]

25日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)グループAのスイス女子代表vsノルウェー女子代表がワイカト・スタジアム(ハミルトン)で行われ、0-0の引き分けに終わった。

初戦はW杯初出場のフィリピンと対戦したスイス。前半にネットを揺らされる場面もあったがオフサイドに救われ、前半アディショナルタイムのPKと後半の追加点により勝利をゲット。そのフィリピン戦からはスタメンを1人入れ替え、ノエル・マリッツが左サイドバックで先発出場した。

一方、W杯優勝経験もある強豪ノルウェーは、開催国ニュージーランドにW杯初勝利を献上する厳しい出だし。チャンスを作りながらも決めきれず、0-1で敗れた。今回のスイス戦ではキャロライン・グラハム・ハンセンとジュリー・ブラクスタッドの両ウイングがベンチスタートとなり、アマリー・アイクランドとエミリエ・ハーヴィがスタメン起用された。

激しい雨が降る中、キックオフ直前にノルウェーにアクシデントが発生。エースのアーダ・ヘーゲルベルグがロッカールームへと引き上げ、急遽ソフィー・ロマン・ハウグがピッチに立った。

序盤はスイスがペースを握る。8分にはノルウェー陣内に押し込み、波状攻撃を展開。クンバ・ソウの右サイドからの折り返しをロマーナ・バッハマンがシュートまで持ち込んだが、ブロックされネットを揺らすことはできなかった。

ノルウェーも徐々にペースを掴み始める。14分にはハウグが左からのクロスに合わせるも、シュートはゴール左へ。24分、今度は右からのクロスにハウグが頭で合わせたが、ここはGKガエル・テールマンがセーブ。得点を許さなかった。

ノルウェーはサイド攻撃から中央のハウグを狙う形が続く。そんな中、スイスも反撃。32分、右ハーフスペースでボールを受けたソウがボックス内へスルーパス。アナ=マリア・クルノゴルチェビッチが抜け出してシュートを打ったが、これはバーの上を越えた。

その後はスイスがボールを握る時間を増やしていくが、決定的な場面は作れず前半終了。ゴールレスで試合を折り返した。

両チームともに選手交代なしで迎えた後半、立ち上がりはノルウェーが押し込む。55分にはまたもハウグに決定機。レイテルの左サイドからのクロスをファーのアイクランドが折り返すと、こぼれ球に反応したハウグがダイレクトでシュート。強烈なボールが枠内に飛んだが、GKテールマンがナイスセーブで凌いだ。

攻勢を強めたいノルウェーは、57分にアイクランドに代えてグラハム・ハンセンを投入。グラハム・ハンセンの右サイドからのクロスがスイスの新たな脅威となる。

一方、スイスも64分に後半最初のシュート。敵陣中央でボールを持ったバッハマンが自ら仕掛け、ボックス内に侵入。シュートまで持ち込んだがゴール左へと外れた。

その後もスイスのジェラルディン・ロイトラー、ノルウェーのグラハム・ハンセンが惜しいシュートを放つなど一進一退の攻防が続くが、両チーム共に先制点が遠い。

後半アディショナルタイムには、スイスのクルノゴルチェビッチが左サイドを突破し、途中出場のメリアメ・テルシュンがクロスに合わせたが、得点を奪うことはできず。0-0のまま試合は終了した。

グループステージ成績を1勝1分としたスイスは勝ち点「4」でグループA首位。1分1敗のノルウェーは勝ち点「1」でグループ最下位と苦境に陥っている。

スイス女子代表 0-0 ノルウェー女子代表

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