港町に夏告げる「花電車」 函館、きらびやかな光放ち

「函館港まつり」を前に、街中を走る「花電車」=25日夕、北海道函館市

 北海道函館市で8月1日に開幕する「函館港まつり」を前に、市は25日、市電を装飾した「花電車」の運行を始めた。意匠を凝らした車体がきらびやかな光を放ち、港町に夏の訪れを告げた。祭りの最終日の8月5日まで走行する。

 幕末に函館へ来航した黒船をモチーフに屋根や壁面を省いた車両や、祭り恒例の「いか踊り」をイラストで紹介するものなど、通常とは趣を変えた3両が音楽とともに市街を走り、道行く人は写真撮影するなどして楽しんだ。

 港まつりは今年で84回目で、市交通部などによると、花電車は第1回が開かれた1935年から運行している。

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