「エア名指し」で不満投稿…才賀紀左衛門カップルの破局に“関係こじれる定番”がほぼ網羅

事実婚関係を解消した才賀紀左衛門(写真:時事通信)

格闘家・才賀紀左衛門(34)のパートナーだった絵莉さんが事実婚関係を解消したと自身のブログで報告した。それと前後してInstagramのストーリーズでは、才賀からの養育費未払いやDVといった行為を暴露。LINE画面や、才賀の発した罵詈雑言音声が公開されたのだ。

そもそも才賀には、前妻・あびる優(37)との間に設けた女児の親権問題もいまだ解消していないとされる。そこへさらに今回の事実婚関係解消、養育費の未払い、そしてDV疑惑とあって、好感度は絶望的なほど低下している。

また事実婚解消に至るまでには才賀と絵莉さんの双方がブログで不満暴露合戦を繰り広げていたこともあり、才賀側だけでなく女性側への批判の声も目立つ。

こうした状況を、コラムニストのおおしまりえさんは「才賀さんと女性のやり取りには、関係がこじれるやり取りの“定番”がほぼ網羅されている」と語る。関係が悪化するやり取りについて、具体的に聞いた。

■“エア名指し投稿”で思いを伝え合う

人は生きていれば、感情のぶつかり合いを起こしたり、大喧嘩したりするものです。しかしその喧嘩も「ただの言い合い」にしてしまうのか「関係改善の糸口」にするかは、やり取りの仕方にかかっています。

才賀さんと女性のやり取りを見ていると、いわゆる関係悪化につながりやすい不毛なやり取りの定番をいくつも繰り広げているように感じます。どういった点が不毛なのか。今回は3点、具体的に解説していきます。

1つめは、「“エア名指し投稿”で思いを伝え合う」です。

関係解消宣言に至るまでには、「エア名指し」での不満投稿がたびたび物議を醸してきました。

もちろん、誰が見てもパートナーに対する不満なのは明白です。こうした「エアリプ」「エア名指し」の投稿(以下エアリプと表現)は、SNSが普及する近年では大きなトラブルの原因といわれています。

そもそも不満をエアリプされた側は謝ったらいいのか、ただスルーすればいいのか混乱します。その結果として普通に名指しされる以上のイライラを募らせ、やり取りがよりこじれるのです。

エアリプを投稿した側は「直接言ったらキレられる」という恐怖心もあり、「でも言いたいことは言いたい」という気持ちもあったため書くのでしょう。しかし相手にエアリプが気づかれたら最後、直接言われるよりも感じが悪くなります。

エアリプは言う側がうまく誤魔化してマイルドにしたつもりでも、受け取る側は普通以上に苛立ちを募らせるという仕組みは理解しておきましょう。

■事実ではなく感情を伝える

2つめは「事実としての不満を伝えず、感情を伝え合う」という行為です。喧嘩をただの喧嘩にするのではなく、解決の糸口にするには「感情」と「事実」を分けて伝え合う必要があります。

そもそも喧嘩が起きるとき、人の感情は高ぶっています。高ぶりをそのまま伝えれば当然、相手もイラッとして感情的に反応します。

バトルが勃発しないためにも、感情は感情として言葉で伝えること。同時に、不満や怒りが湧いた事実を理論的に伝えましょう。こうすると、相手の理解は進みやすくなります。

また事実を伝える際に気をつけたいのが、あくまでも主語は「自分」で伝えることです。

例えば、「私はこうしたかったけど、あなたにこうされて私はすごくムカついた」みたいな感じです。どんなに相手に怒りを感じていても、主体的な言い方で伝えましょう。

これが相手を主語にした表現になると「なんであなたはこれをしてくれないの?だから私はこうされてムカついたの」となり、一気に相手を攻めるような被害者的な口調になってしまいます。

これはコミュニケーション手法の1つで「Iメッセージ(I=自分)」と「Yメッセージ(Y=YOU=相手)」というものです。

自分の意志を伝えるときは常にIメッセージを意識することで、コミュニケーションのこじれを回避することができます。

今回のニュースでは才賀さんの暴言音声が流出しましたが、完全に「感情」のみをYメッセージで暴言としてぶちまける内容になっていました。

どちらが悪いとかではなく、「こんなコミュニケーションを取っていれば、そりゃあ関係も毎回ダメになるな」と思えてなりません。

■感情的なタイプに裏情報を晒す

そして3つめとして今回、女性側が才賀さんのLINEや音声を晒すといった行為がありました。もちろんそれくらい不満が募っていた点は理解できますが、感情的なタイプにこうした行為は特に逆効果ではないかと思います。

そもそも感情的な人とは、自分の感情を受け止める器が小さい人です。そのため、しょっちゅうキレるわけです。裏側にあるのは高くなりすぎたプライドや、自分を否定されることへの恐怖心です。

そうしたタイプに裏情報の暴露といった攻撃は、ただ相手にキレる理由を与えるだけです。状況がさらに複雑かつ悪化するのは間違いありません。

現在、女性側は弁護士を立てていることも投稿から読み取れます。ただ弁護士を立てるなら、最初からLINEなどは晒す必要がなかったのではないでしょうか。

こうして1つ1つの行為を見ていくと、どっちもどっち感が否めません。そのため才賀さんのDVや養育費未払いは許せないものの、「この人にしてこのパートナーあり」と多くの人が思うのでしょう。

結局、こうしたドロドロの関係に陥ることでいちばん被害を被るのは力のない子どもたちです。どう転んでも2人のお子さんが幸せで居られますように。しかしどう着地するのが子どもにとっていちばん幸せかは、こじれすぎて難しいなと思ったりもするのでした。

(文:おおしまりえ)

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