プーチン氏「まひ状態」 ワグネル反乱、対応できず

プーチン大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は25日、ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が武装反乱を起こした直後の6月24日、プーチン大統領が決断力を持って対応できず「まひ状態」に陥っていたと報じた。欧州やウクライナの当局者の話としている。

 プーチン氏は反乱の少なくとも2、3日前に、プリゴジン氏が反乱を準備していると治安当局から知らされた。クレムリン(大統領府)など重要施設の警備が強化されたが、対処方針は一切示されなかったという。

 欧州の当局者は「プーチン氏は鎮圧や首謀者の逮捕を決める時間があったのに、いざ反乱が始まると動揺と混乱しかなかった」と指摘した。

 ロシアの地方当局者は、プーチン氏や軍トップからの指示がなかったためワグネルの進軍を阻止しようとしなかった。多くの地方当局者は、クレムリンの合意がなければ反乱を起こせないと信じていたという。

 ロシアのペスコフ大統領報道官は同紙に「ばかげている」と述べ、事実ではないと否定した。

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