ベルギー同時自爆テロ、6人有罪 32人犠牲、量刑は9月以降

 【ブリュッセル共同】ベルギーの空港と地下鉄で計32人が犠牲になった16年の同時自爆テロで、首都ブリュッセルの裁判所は25日、テロに関与したとして起訴されたモロッコ系フランス人のサラ・アブデスラム被告(33)ら6人に殺人罪で有罪判決を出した。量刑は9月以降に決まる予定で、終身刑の可能性がある。ベルギーのメディアが報じた。

 同被告は15年に起きたパリ同時多発テロの実行犯のうち唯一の生存者とされる。パリのテロで刑の執行停止などを原則認めない完全な終身刑が確定している。

 第2次大戦後のベルギーで最悪とされる同時自爆テロは16年3月22日に発生。負傷者は約340人に上った。

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