謎の急死を遂げるという噂の独房 生き残った者には‥ 夏子主演 「女囚霊」公開決定

漫画・加藤山羊、原作・矢樹純によるホラー漫画「女囚霊 ~塀の中の殺戮ゲーム~」の映画化作「女囚霊」が、2023年9月22日より劇場公開されることが決まった。

「女囚霊」は、刑務所の中の女囚たちを描いたホラー映画。元議員秘書の美山は、信頼していた議員の殺人罪を被り、刑務所に入れられている。いつかその議員が、自分の無罪を主張し刑務所から出してくれる日を待ち焦がれている美山。そんな中、4人部屋の雑居房でともに過ごす町田が、金子の挑発により癇癪(かんしゃく)を起し、懲罰として独房に入れられてしまう。懲罰を受けた女囚が独房に入れられると、そこに入った者の多くが”謎の急死”を遂げるという噂があった。町田は帰ってきたが、その噂には生き残ってしまった場合の続きがあった。

主演は、舞台・ドラマ・映画で活躍し、本作が長編映画初主演となる夏子。和田光沙、円井わん、松永有紗、円城寺あやらが共演する。監督は鳴瀬聖人が務める。

ティザー映像では、張り詰めた音楽が流れる中、主人公・美山(夏子)を中心に、追われて走る女囚たちの恐怖の様子などが、矢継ぎ早に映し出されている。

夏子らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

■夏子(主演)
お話をいただいた時、“長編映画初主演”という責任と、苦手意識のあった“ホラー映画”というハードルが、嬉しさと同時に襲ってきたのを覚えています。
ホラーは必ず夢に反映される質なので…加藤山羊さんの原作漫画『女囚霊』を読ませて頂き、不安は募るばかり。その夜もしっかり夢に女囚たちが登場しました。
監督にお会いして、私が演じる美山の孤独、ホラー映画の魅力を教えてもらい『女囚霊』にどんどんと魅了されていきました。
「人間が一番恐ろしい」そんな原作漫画のテーマを大切に、ホラー映画として進化した作品になりました。沢山の方に楽しんでいただけますように。

■矢樹純(原作)
原作を書くにあたり、サスペンスホラーの勉強のために読んだのがヒッチコック/トリュフォーの『映画術』でした。
そうして完成した漫画『女囚霊』が映画になるなんて感無量です。

■加藤山羊(漫画)
『女囚霊』は初めてのホラー連載で、毎話「前話を超える恐怖を!」という思いを込めて描いていました。
映画化していただけて、作者としてもホラー映画ファンとしても万感の思いです!

■鳴瀬聖人(監督)
数年前、仕事上で大変な出来事があり大きな決断を下した直後に、原作漫画の『女囚霊』を初めて読ませて頂きました。
絵柄の不気味さのインパクトもさることながら[刑務所]という限られた空間で、神でも何でもないモノに善悪を決められる理不尽さに戦慄しました。
物語自体にもその"大変な出来事"と共通点が多く、もしこの作品を映像化するなら監督は僕しかいないと思いました。
映像化にあたり、僕の体験談も織り交ぜ、ホラーの枠を超越する"人間社会で生きる辛さ"を描いた映画版『女囚霊』として完成しました。この作品を見て、1 人でも苦しんでる方が救われたら幸いです。

【作品情報】
女囚霊
2023年9月22日(金) より新宿バルト9ほか全国ロードショー
配給:ライツキューブ
©2022 加藤山羊・矢樹純・小学館/SS 工房・ライツキューブ・TOKYO CALLING

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