農に関心ある学生集う場に コロナ禍で休止「いろり」活動再開

カメラに向かって、説明会出席者に「いろり」の魅力を語る尾崎さん(左)(25日、東京都千代田区で)

全国の大学生が各地の畑を飛び回って農作業を手伝ったり、農家と語り合ったりする学生団体「いろり」は25日、新型コロナウイルス禍で休止していた活動の再開に伴い、新たなメンバー募集を始めた。第1次産業に興味を持つ学生が集まり、農家とも交流する場づくりを目指す。

コロナ禍を受け、現場での農作業などは見送り、活動は一時休止。今年6月から再開させた。現在は2人が団体役員として所属。同じ志を持つ学生を集めようとJAグループのアグベンチャーラボ(東京都千代田区)で同日、説明会を開き、オンラインと合わせ学生10人が参加した。

代表を務めるお茶の水女子大2年の尾崎陽花さん(20)は「大学に入るまで農業の知識や経験はゼロだった」と明かし、「食に興味がある人は誰でも大歓迎」と呼びかけた。

説明会の会場に訪れた東京農業大2年の武市愛夢さん(19)は「都市農業を発展させたい」と夢を語った。

9月16、17日にはゲスト講師を招き、都内で意見交換の合宿を開く。問い合わせは、同団体のツイッターかインスタグラムのダイレクトメッセージで受け付けている。

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