全国初!通信制の清和学園高「マイスター・ハイスクール」に NTT東、越生町と連携し人材育成 私立で初採択

清和学園高校の一川高一校長(右)とマイスター・ハイスクールCEOに任命されたNTT東日本埼玉事業部ビジネスイノベーション部の村上達則氏=埼玉県越生町上野東1丁目

 一川学園の通信制高校「清和学園高校」(埼玉県越生町、一川高一理事長)は、専門高校と産業界が地域産業の持続可能な人材育成システムを構築する文部科学省の取り組み「マイスター・ハイスクール」に私立高校として初めて採択され、同校で発足式を開催した。

 「マイスター・ハイスクール」は、2021年度に始まった文部科学省の事業。専門高校(学校設置者)と企業・団体、地方公共団体の3者が、5年後、10年後の人材育成を見据えた事業計画を、文科省が審査。採択されると原則3年間「マイスター・ハイスクール」に指定される。

 学校側は指定期間中に企業などから「マイスター・ハイスクールCEO」を学校の管理職として採用。CEOは計画を実行するために全体のマネジメントに当たる。同事業には、昨年度までに全国で15機関が採択。県内では、県立大宮工業高校(県教育委員会)・県経営者協会・埼玉県の1機関が指定されている。

 清和学園高は、普通科、自動車科、調理科を設置する通信制高校。今回は、NTT東日本埼玉事業部埼玉西支店と越生町で「レジリエントな町と産業を支えるニューノーマル時代のSX人材養成モデルの構築」をテーマとした事業計画を作成。

 発足式には、各団体の関係者たちが出席した。清和学園高校の一川高一校長は「この取り組みが地域の産業を支え、新たな人材育成づくりに貢献できれば」とあいさつ。その後は、NTT東日本埼玉西支店の丸山猛支店長が計画の概要説明を行った。

 「マイスター・ハイスクールCEO」には、NTT東日本埼玉事業部ビジネスイノベーション部の村上達則氏が任命された。村上氏は任期の25年度まで同校に常勤し、計画に基づく取り組みの企画・調整などに当たる。

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