「模擬原爆」犠牲者を追悼、大阪 終戦の年、7人死亡

恩楽寺で開かれた「模擬原爆」の犠牲者追悼式で黙とうする参列者=26日午前、大阪市

 米軍が原爆投下訓練のため日本各地で使った爆弾「模擬原爆」の犠牲者追悼式が26日、大阪市東住吉区の爆心地近くにある恩楽寺で開かれた。実行委員会によると、東住吉区では1945年7月26日午前9時26分に爆弾が落とされ、7人が死亡した。

 模擬原爆は、長崎に落とされた原爆とほぼ同じ形と重さだが、中身は通常の爆薬。原爆を想定通りに投下するための訓練に使われた。45年7月下旬から終戦前日の8月14日、18都府県に計49発が落とされ、400人以上が死亡したとされる。

 実行委は追悼式のほか、31日まで東住吉区役所の区民ギャラリーで展示会を開いている。

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