摘んですぐパクリ…むさしの村で400人が農業体験 ブルーベリーやナス、ネギなど収穫 福祉施設の子ら招待

ブルーベリーの摘み取り食べ放題を楽しむ引率教諭と児童=24日、埼玉県加須市志多見のむさしの村

 夏休みの思い出に農業体験など楽しんで、と24、25日、埼玉県加須市志多見の遊園地、「むさしの村」(中田利典社長)が、JA共済連埼玉と共催で県内の17福祉施設の約400人を招待した。

 福祉施設は、県社会福祉協議会会員で、現在22施設がある。招待は、むさしの村が2019年、創立50周年記念事業で始めた。昨年は8施設約250人の参加だったが、コロナ禍を経て3回目の今回はほぼ倍増した。JA共済連埼玉も社会貢献活動に賛同。地域・農業活性化積立金から活動を支援した。

 遊園地だけでなく農業体験ができるのも、むさしの村の大きな魅力になっている。今回は、ブルーベリーの摘み取り食べ放題や長ナス、ネギ、枝豆、ヒマワリの収穫が好評だった。大広間での昼食の後は、アトラクション乗り放題やプールなども楽しんだ。

 ブルーベリー食べ放題は、児童も教諭も笑顔。若竹ホーム(上尾市)の関口和(なごみ)教諭(23)は「みんな喜んでいる」とにっこり。さんあい(深谷市)の成田絵海子(えみこ)教諭(24)は「みんな、おいしそうに食べている」と話した。

 女子児童(8)は「ブルーベリーは甘くて酸っぱくて、おいしい」と笑顔。男子児童(11)は「ネギの収穫が面白かった」と話し、ネギを手に持ってうれしそうに見せた。

 むさしの村では、「食育につながる」と、収穫体験の意義を話した。JA共済連埼玉では、「今回を機に、次回以降も支援していきたい」と協力を約束した。

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