5類移行後の新型コロナ感染者数 栃木県内も増加傾向に

 厚生労働省が先週発表した、全国の新型コロナウイルスの感染者数の1定点医療機関当たりの平均が、感染症法上の位置付けが5類に移行されてから、初めて10人を超えました。

 栃木県内でも感染者の数が4週連続で増えるなど、感染が拡大傾向にあり、県は注意を呼び掛けています。

 厚労省が20日に発表した、7月10日から16日までの1週間、全国で新型コロナウイルスに感染した人は、1定点医療機関当たりの平均が11.04人で、5類に移行されてから初めて10人を超えました。

 県内でも、16日までの1週間に報告のあった感染者の数は、508人と4週連続で増加していて、5類に移行してからでは最多です。1医療機関当たりでは、平均6.68人ですが、県の東部、県東健康福祉センターの管内では10.50人と、5類に移行してから初めて10人を超えています。

 宇都宮市にある増山内科小児科クリニックでは、7月に入ってから感染者の増加が目立ち始めたといいます。陽性になる患者の数は16日までの1週間で約20人でしたが、17日から23日までの1週間は43人と急増しています。

 増山哲茂院長によりますと、患者は外出の機会が多いと思われる若い人が多く、症状はほとんどが軽いということです。

 県感染症対策課では、新型コロナウイルス感染症が夏に感染拡大する傾向があることや、夏休みで人の動きが活発化することから、さらなる感染拡大の可能性があり、手洗いやうがいなど基本的な感染対策や、場面に応じたマスクの着用などを呼びかけています。

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