犬がフカフカした場所が好きなのはなぜ？4つの理由や心理とは？

1.感触や肌触りがいい

犬がフカフカしたところが好きな理由のひとつは、単純に「居心地や寝心地がいい」ということです。私たち人間でもそうですが、硬い場所に座ったり寝たりした場合、時間が経つとどうしても体に痛みや不快感を感じるものです。

反対に、フカフカとした弾力のある場所は、当たりが優しくてリラックスできるものです。そのため、犬は理屈は抜きにして、感覚的に柔らかく弾力がある場所を好むのでしょう。

犬がフカフカした場所で脱力したようにダラーンと眠っていたり、穏やかな表情でくつろいでいたりするときは、その場所に居心地の良さを感じているのだと思います。

犬は寒い季節になると、フカフカした場所を選んで寝ることが増えます。これは、そのような場所は保温性が高く、寝ているだけでも自分の体温によって心地良いあたたかさを感じられるからです。

暖を求めてフカフカした場所に行く場合は、暖かい季節になるとそのような場所は選ばないようになります。反対に、フローリングや玄関タイルなどつるつるした感触で、ひんやり感じられる場所を選んで寝るようになります。

そのため、犬が自分で体温調整をしながら休む場所を選べるようにしておくことは、とても大切です。

犬は、冷房や暖房を使用している部屋に長時間いると、人間同様に室温が低すぎたり高すぎるように感じることがあります。そのような場合に備えて、他の場所に移動して避難できたり、ひんやりした床やフカフカで温かいベッドのどちらでも過ごせるようにしてあげましょう。

布団や毛布のようにフカフカとした場所は、体が包まれているような感覚になり、安心感が得られます。

犬は、自分の身を守るために狭い巣穴で休息や睡眠をしていた動物を、祖先に持っています。動物は前後左右がオープンになっている場所では、いつ外敵に襲われるかわからないという不安を抱くため、ある程度姿を隠せるような狭い場所や壁際を好む傾向があります。

そのような動物としての本能や習性から、身を包んで隠れられるようなフカフカの場所を好むことが多いのです。

「フカフカした場所」というと、布団やベッド、クッション、ソファ、カーペットなどが挙げられると思いますが、その多くは飼い主さんもくつろいで過ごす場所だと思います。

リラックスして長時間座ったり眠ったりするため、その場所に飼い主さんのにおいがついていることが多く、犬はそのにおいに安心感を覚えることがあります。

犬は飼い主さんのにおいが大好きで、特にひとりで留守番をしているときなどは飼い主さんのにおいを求めてベッドやソファなどにいることがあります。また、飼い主さんの洋服やタオルなど、洗濯物の上に乗って寝ることなどもあります。

犬はフカフカとした柔らかい感触の場所が好きです。それは、寝心地の良さやあたたかさの他にも、本能的な習性から安心感を求めてそのような場所を選んで寝たり休んだりすると考えられます。

愛犬がリラックスして過ごせるように、心地良いフカフカの寝床を用意してあげてくださいね。