明治神宮外苑で計画されている再開発事業をめぐり、周辺住民らが7月25日新宿区を相手取り訴訟を起こしました。
住民らは、新宿区が「風致地区」規制を不当に緩和したとして、樹木の伐採許可を取り下げるよう求めています。
新宿区に対し訴訟を起こしたのは、神宮外苑の近くに住む人や環境問題について研究する大学教授ら5人で、今年2月に新宿区が明治神宮に対して出した樹木の伐採許可の取り消しを求めています。
原告らは会見で神宮外苑は自然環境を守る地域「風致地区」として、木の伐採などについては厳しい規制があるにも関わらず、議会や区民などに伝えることなく不当に規制を緩和したと訴えました。
(原告)「風致地区指定を新宿区民にもまた新宿区民の代表である区議会にも話すことなくこっそりと変更し、樹木の伐採の許可を出したことは民主主義の倫理に反する犯罪的な行為だと考えている。」
今回の訴訟に対し新宿区は「条例の基準に基づいて適切に対応してきた。まだ訴状がないため答えられることは何もない。」としています。