相模原で19人の追悼式 犠牲者の冥福を祈る 朝から多くの人が献花

事件から7年を迎え、多くの花が手向けられた献花台=26日午前、相模原市緑区の津久井やまゆり園

 相模原市緑区の県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件から7年を迎えた26日、犠牲となった19人の追悼式が同園で開かれた。参列した約90人の関係者は、犠牲者の冥福を祈って黙とうした。

 黒岩祐治知事は式辞で「私たちは2度とこのような悲しい事件を起こさないようにしなければならない」と強調。「障害のある人たちの本当の気持ちを受け止め、思いに寄り添い、障害を理由に差別や虐待されることがなく安心して暮らすことができ、誰もがうれしいと感じられる社会を実現するために全力で取り組む」と述べた。

 園内の鎮魂のモニュメントには、朝から多くの人が献花に訪れた。兵庫県明石市の市立小学校で特別支援学級の担任を務める三好淳一さん(48)は「事件を知ったときは、自分の教え子に刃(やいば)が向けられたような気持ちになった。命に『軽い』『重い』はないということを、絶対に伝えていかないといけない」と話していた。

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