毎月16日の会合重ね100周年 「字水釜十六日会」 村づくり、発展に寄与 沖縄・嘉手納

 【嘉手納】沖縄県嘉手納町の字水釜十六日会の創立100周年を記念する祝賀会が16日、町西区コミュニティーセンターで開かれた。2020年に設立100周年を迎えたが、新型コロナ禍のため祝賀会は延期されていた。水釜婦人会がかぎやで風などを踊ったほか、お笑い芸人の「プロパン7」などが余興を披露した。

 字水釜十六日会の歴史に詳しい幸地繁さん(87)によると、同会は水釜の村づくりの過程において決議機関として設立された。毎月旧暦16日に政治や経済、教育、行事などの協議を行ったという。幸地さんは「十六日会のおかげで水釜は他の字よりよほど発展していた」と話す。

 祝賀会には當山宏町長のほか、十六日会の関係者など約75人が参加した。古謝友義実行委員長は「十年一昔というが、100年たつとはるか昔のようだ。当初の人は誰も残っていないが、先輩方が一生懸命に引き継いでこの日を迎えることができた」とあいさつした。 (古川峻)

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