トッテナムオーナーのジョー・ルイス氏、インサイダー取引容疑で起訴…

[写真:Getty Images]

トッテナムのオーナーであるジョー・ルイス氏が、ニューヨークでのインサイダー取引の容疑で起訴された。

投資会社『タビストック・グループ』の創始者であり、イギリスの実業家、投資家として知られるルイス氏は、アメリカ『フォーブス』によると、総資産が61億ドル(約8600億円)ともされる世界的大富豪。2001年には同じく同氏が設立した『ENIC』がトッテナムの過半数の株式を取得し、オーナーを務めている。

『ロイター通信』によると、ルイス氏は25日にニューヨークでインサイダー取引計画を画策した罪で刑事告発された。今回の容疑は2013年から2021年までにかけての証券詐欺16件と共謀3件となる。

検察当局は、ルイス氏が投資した企業に関する情報を友人、個人助手、自家用パイロット、恋人らに渡し、数百万ドルの利益を得ることができるようにすることで、企業の役員室へのアクセスを悪用したと述べた。

アメリカの法律家であるダミアン・ウィリアムズ氏は、「これはどれも必要なかった。ジョー・ルイスは裕福な男だ」、「しかし、我々が主張しているように、彼は従業員に補償したり、友人や恋人に贈り物を贈ったりする方法として内部情報を使用した」、「それは典型的な企業汚職だ。不正行為だ。そして法律違反だ」と、同氏の不正を糾弾している。

一方、ルイス氏の弁護士デイビッド・ゾーナウ氏は自身の顧客の無実を訴えている。

「政府は、非の打ちどころのない高潔さと驚異的な業績を誇る86歳のルイス氏を起訴するという重大な判断ミスを犯した。ルイス氏は、こうした不当な告発に答えるために自発的にアメリカに来ており、我々は法廷で彼を精力的に弁護するつもりだ」

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