ロメロがスパーズへの忠誠示す…「オファーを受けたけど、ここで最高の年を過ごしたい」

[写真:Getty Images]

トッテナムのアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロが、改めてクラブへの忠誠を示している。イギリス『フットボール・ロンドン』が伝えている。

2021年夏にアタランタから加入したロメロ。以降は負傷による離脱こそあったものの、出場試合ではセリエA最優秀DF受賞者にふさわしい攻守に安定したパフォーマンスを披露。脆弱なディフェンスラインを孤軍奮闘の活躍でまとめている。

ただ、ロメロに関してはカタール・ワールドカップ直前を含め代表活動を優先し、負傷リスクを避けるためにプレー可能だった試合をあえて欠場したとの疑惑をかける一部ファンの声もある。

だが、ロメロはこういった自身に対するネガティブな見方に反論。今夏自身に届いたオファーを拒否したことを明かすなど、クラブへの忠誠心を示している。

「そういったことを言う人たちは明らかに僕のことを知らないと思う。なぜなら僕はこのクラブと何年も契約しているからだ。常にベストを尽くそうとしている」

「間違いなく、昨シーズンは必ずしも素晴らしい結果に終わったわけではないけど、それを受け入れるのは自分たちだ。物事がうまくいかないとき、真っ先に手をあげるのは自分たちなんだ」

「前にも話したように、その責任は受け入れるけど、フィールド上では常に全力を尽くそうとしている。ファン、クラブ、そして他のみんなが自分に寄せてくれた信頼に応えようと常に努力しているし、クラブをできるだけ上位に押し上げることができるように良い試合をして、来シーズンに戻ってくるように努力するよ」

「もし(アルゼンチン代表に対するのと同じくらいスパーズに対する)情熱を感じていなかったら、クラブを離れることを考えていただろう」

「間違いなく、僕にとっても昨シーズンの終わり方には満足していない。最高のシーズンではなかったと最初に手を挙げて言ったのは僕だ。だけど、他のクラブから来シーズンに向けて移籍のオファーを受けたけど、ここで最高の年を過ごしたいのでノーと答えたよ」

「僕はプレミアリーグが本当に好きで、トッテナムも本当に好きで、これから何年もここにいたいと思っているんだ」

「今、グループは良い方向に進んでいる。トッテナムに来たときも、グループは同じだと感じた。競争したい、勝ちたいということで希望を取り戻した監督がここにいるのを見ている。ここ数シーズンはクラブにとって物事がうまくいっていなかったと思うけど、それでも大きな進歩を遂げ、良いことをしていた。一日から次の日に勝ち始めるのは簡単ではないけど、スパーズはあらゆる意味で進歩を続けており、大きなことを達成できると信じているよ」

さらに、ロメロはアントニオ・コンテ前体制からアンジェ・ポステコグルー現体制までのチーム状況にも言及。イタリア人指揮官の下、チームが厳しい状況にあったことを認めている。

「ワールドカップで優勝した後、僕はトッテナムに戻ってきた。その際にグループは(コンテ)監督から少し距離があった。それでも、僕ら過ごした不甲斐ないシーズンについて全員が責任を感じている」

「(復帰して)最初の試合はホームでのスパーズvsビラだった。そこからすべてが始まった。僕らは1試合勝ったけど、その後は2試合負けることになる。状況が分かれていて、全員が同じ方向を向いていないとき、監督もプレーヤーも同じ方向を向いていないときは、非常に難しくなるものだ」

「起こったこれらのことは過去のことだ。二度と同じことを繰り返さないように、僕らはそれを教訓として利用しなければならないし、今シーズンはクラブが可能な限り成功できるように、正しい方法で物事を進めようと努めなければならない」

一方、ここまで短期間ながらも一緒に仕事をする新任のオーストラリア人指揮官には早くも感銘を受けている。

「僕らは新しい監督の下で改めてハングリーさを感じた。一緒に仕事をした最初の数日間から、彼が非常に優れた監督であることを僕らは理解しているよ」

「グループの調子は良い。バッテリーを充電できたと感じている。昨シーズンは良いシーズンではなかったけど、素晴らしいシーズンを迎える準備をしているところなんだ」

「彼はまさにクラブが必要としていた監督だと思うよ。僕らはトッテナムを可能な限り上位に上げるために全力を尽くし、ファンに僕ら全員が一緒にいると感じてもらい、いつもと同じように我々をサポートしてもらえると感じる機会を与えるために全力を尽くして、今シーズンもベストを尽くすつもりだ」

「最大の変化か?まあ、大きな変化ではないと思うけど、これはトッテナムが常に持っていたと思うプレースタイルだ。よりリスクを冒して、ゲームをコントロールしていくことだね」

「プレミアリーグが非常に厳しいリーグであることは理解しているけど、昨シーズンできなかったやり方ですべての試合に真剣に取り組むつもりだ。新しい監督のおかげで、今のところチームはとても良くなっていると思う」

「もちろん、改善すべき点はまだたくさんあるし、監督が僕らに求めていることに関して学ぶべきことはたくさんあるけど、僕らは正しい道を進んでいると思うよ」

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