大の里、新十両に 所要2場所、スピード出世

大の里

 日本相撲協会は26日、名古屋市のドルフィンズアリーナで大相撲秋場所(9月10日・両国国技館)の番付編成会議を開き、津幡町出身の大の里(23)=本名中村泰輝(だいき)、日体大OB、二所ノ関部屋=の新十両昇進を発表した。幕下格付け出しから所要2場所での関取昇進は遠藤(穴水町出身、金沢学院大附属高OB、追手風部屋)らと並ぶスピード出世となる。

 石川県出身力士が新十両となるのは、2018年春場所の炎鵬(金沢市出身、金沢学院大OB、宮城野部屋)以来5年ぶりで、県出身者としては戦後20人目の関取。二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)の弟子では初めての新十両となる。

 大の里はアマチュア横綱2連覇など大学時代に13のタイトルを獲得し、夏場所で幕下10枚目格付け出しでデビューした。同場所は6勝1敗で、惜しくも所要1場所での幕下通過はならなかった。

 7月の名古屋場所では、3勝3敗で勝ち越しをかけて臨んだ7番相撲で、十両の英乃海を寄り切って勝ち越しを決めた。これで新十両昇進が確実となり、取組後の取材では来場所に向けて「情けない相撲をしていたら勝てない。自分の相撲を見詰め直して頑張りたい」と決意を語っていた。

 大の里は26日午後、愛知県安城市の二所ノ関部屋宿舎で昇進会見を行う。8月26日には金沢市総合体育館で開催される金沢場所(北國新聞社主催)にも参加する見通しである。

 ともに日体大OBの高橋(24)=本名高橋優太、福島県出身、二所ノ関部屋=、石崎改め朝紅龍(あさこうりゅう)(24)=本名石崎拓馬、大阪府出身、高砂部屋=、鳥取城北高OBの向中野(むかいなかの)改め天照鵬(てんしょうほう)(20)=本名向中野真豪(しんご)、三重県出身、宮城野部屋=の3人の新十両昇進も決まった。

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