正月飾り用の稲 「青刈り」本格化 津山の農事組合法人

梅雨が明け作業が本格化している青刈り=津山市神代

 津山市神代の田で正月飾り用の稲の収穫が本格化。穂が出る前の青々とした状態を刈り取る「青刈り」と呼ばれる作業で今月末まで続き、乾燥した後のわらは美作地域に伝わる「作州飾り」に使う。

 2021年から稲の栽培とお飾り製作を手がける地元の農事組合法人アクト神代村は今年10アールで作付け。20日は夏本番の日差しで梅雨明けとなったのに合わせてメンバー5人が作業し、5月に植えて高さ約90センチまで成長した稲の束をバインダーで刈って手際よく軽トラックに積み込んだ。

 作州飾りは眼鏡のような形で左右に編んだ輪の部分が前にせり出しているのが特徴。ダイダイ、ウラジロ、昆布などを飾り付けて12月下旬には主に道の駅・久米の里(同市宮尾)や市内の商店に並べる。

 植本幸男代表(69)は「今年もいい色の稲が収穫できた。きれいなお飾りに仕上がるはず」と期待している。

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