福岡のバス置き去り死2年 「命預かる認識を持って」

 福岡県中間市の双葉保育園で2021年7月、送迎バスに取り残され、倉掛冬生ちゃん=当時(5)=が死亡してから29日で2年になるのを前に、母親(39)と祖父(70)が取材に応じ「命を預かっている認識を保育園はしっかり持ってほしい」と訴えた。同様の車内置き去りが続いていることを懸念し、再発防止の徹底を求めた。

 「元気にしていますか。ママはさみしくてたまりません」。母親は遺影に手を合わせ、そっと語りかけた。2年がたった今も冬生ちゃんを思い出すと涙が止まらない。

 置き去りの危険性が注目されたが、昨年9月には静岡県牧之原市の認定こども園で、送迎バスに取り残された当時3歳の女児が熱中症で死亡した。

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