正倉院展10月28日から 楽器など59件、前売り制

 奈良国立博物館(奈良市)は26日、「第75回正倉院展」を10月28日~11月13日に開催すると発表した。正倉院に伝わる楽器などの宝物59件が出品され、うち6件は初公開。当日券の販売はなく、観覧には日時指定の前売り券の購入が必要。

 出品は、白象の上で舞踊する人々が描かれた楽器「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶」や、貝殻や琥珀で華やかに飾られた大型の銅鏡「平螺鈿背円鏡」など。

 奈良時代に制作された「漆六角厨子」を構成していた部材は初出品。奈良時代の厨子の一部が残されている例は珍しく、当時の厨子の形態を知る上で貴重な品とされる。

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