王毅外相、新興国の結束訴え グローバルサウスを重視

BRICSの会合に臨む中国の王毅共産党政治局員兼外相=25日、南アフリカ・ヨハネスブルク(新華社=共同)

 【北京共同】中国外相への再登板が決まった王毅共産党政治局員は25日、南アフリカのヨハネスブルクで新興5カ国(BRICS)の会合に出席し、新興国の結束を強化して日米欧に対抗する姿勢を鮮明にした。「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の協力を重視する方針を示した。中国外務省が発表した。

 会合はロシアやインドなど5カ国の安全保障担当高官が参加し、王氏はBRICSが「新興国の発言力と影響力を高めてきた」と誇示。相互信頼と戦略的な協力を推し進め、安全保障上の課題に共同で対応すべきだと訴えた。「デカップリング(切り離し)や冷戦思考に反対する」と強調し、日米欧の対中政策をけん制した。

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