ベスト4が激突 夏の高校野球・広島県大会 広陵と広島商業が決勝戦(29日)へ

26日、夏の高校野球、広島県大会の準決勝が行われました。

第1試合は、広陵高校と呉港高校の一戦。両校とも力のある投手をそろえていますが、試合は1回から動きます。

先手を打ったのは、広陵。2アウト・ランナーなしで打席にはホームラン、高校通算60本越えのスラッガー、3番・真鍋。快音を響かせて放った打球は、フェンスの向こうへ。これが待望の今大会、初ホームラン。プロも注目する主砲の一振りで広陵が先制します。

さらに2回、1年生から正捕手を担う5番・只石が、スリーベースヒットでチャンスを演出すると、1アウト・ランナー3塁で打席には7番・濱本。体勢を崩しながらもライト前に運び、1点を追加します。

まだ、広陵打線は止まりません。3回。2アウト・ランナー2塁でまたしても濱本。
しっかりとらえた打球は、センターの頭上を超えるタイムリーとなります。リードを3点に広げます。

追いつきたい呉港は、4回、先頭の2番・大橋がライト前ヒット。この試合初めて、ノーアウトのランナーを出します。ここから反撃といきたいところでしたが、後続を次々と抑えられ、ランナーを進められず、3アウト。打線がつながりません。

3点差のまま迎えた7回。広陵打線が、再び火を吹きます。1アウト・ランナー3塁で打席には9番・松下。この大きな当たりが右中間に落ちて、タイムリーツーベース。

ここで呉港はたまらずピッチャー交代。1番を背負うサウスポー・加藤をマウンドに送ります。しかし、広陵打線の勢いを止められず、点差は6点。広陵が呉港を突き放します。

一矢報いたい呉港は、そのウラの攻撃。1アウトから連打でこの試合初めて得点圏にランナーを進めます。しかし、7番・大谷、8番・田中を2者連続三振に抑えられ、ランナーを帰せず。広陵エース・高尾を攻略できません。

試合は、広陵が最後まで攻撃の手を緩めず、10対0で終了。5年ぶりの夏の甲子園に向けて広陵が決勝進出です。

広陵高校 3年 真鍋慧 選手
「いい感触で、入ってくれという気持ちで走っていました。一線必勝で絶対勝って甲子園に出場できたらと思います」

広陵高校 2年 高尾響 選手
「このメンバーで夏、甲子園に行って、日本一を取れるようにこれからがんばっていきたい」

続いて行われた、広島新庄 対 広島商業は、劇的な逆転勝利を収めた広島商業が、決勝へとコマを進めました。決勝戦は、29日に行われる予定です。

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