【高校野球奈良大会】天理高校敗れる!高田商業が逆転で「乱打戦」を制する!

【奈良県|2023年 夏の高校野球準決勝】天理敗れる!高田商業が逆転で「乱打戦」を制する!【写真あり】

高田商業・仲井颯太投手

2023年7月26日、佐藤薬品スタジアム(奈良県橿原市)で『第105回全国高校野球選手権奈良大会』の準決勝が行われ、高田商業が天理高校を10-7でやぶり決勝進出を決めた。

両校14安打ずつの乱打戦

高田商業・宮武晃希選手

先制したのは高田商業。
1回にノーアウト1、2塁のチャンスをつくると、米田真浩選手のタイムリーで1-0と先制する。
その後天理のエラーもあり2-0とする。

高田商業は2回にも山中竜真選手の2ランスクイズなどで5-0とする。

天理はその裏反撃。
藤原凪秀選手のソロホームラン、上田莞丸選手のタイムリー内野安打、下林勇希主将の犠牲フライなどで3-5と2点差まで追い上げる。

そして天理は5回。
藤原選手のタイムリーなどで5-5に追いつく。

しかし、その裏に高田商業は東口虎雅選手のソロホームランで再びリードし6-5。
天理はその裏、ノーアウト2、3塁のチャンスの場面で、上田選手がこの日2度目のタイムリーで7-6と逆転する。

しかし9回、高田商業はノーアウト1、3塁から北嶋悠輝主将の意地のタイムリーで同点。
続く藤井拓海選手が送りバントをきっちり決めて、1アウト2、3塁。
そして、代打宮武晃希選手がセンターへのタイムリーで再び逆転し9-7。
米田真浩選手にもタイムリーが飛び出し、10-7で乱打戦を制した。

高田商業・東口虎雅選手

天理高校・上田莞丸選手

勝った高田商業・北嶋悠輝主将コメント

ー今日の試合振り返ってみていかがですか?
「リードしてても、いつかは逆転されるだろうとは言っていたので、想定内のゲームではありました。僕らは後半の粘りが持ち味のチームなので、『絶対に逆転するぞ!』という強い気持ちがありました。センバツに出ることができず、この夏に甲子園に出ることで屈辱を晴らそうと思っています。そのためには負けられない気持ちがあるので、勝つことができてよかったです。」

ー9回2アウトでマウンドに向かいましたが、仲井投手とどういったお話をされたのですか?
「まだ試合は終わってないので、『喜ぶのは試合が終わってからにしよう』と話しました。天理さんなら2アウトからでも、ホームランとかあり得るので、そういうところはケアしていこうという話をしました。」

ーでは最後に決勝への意気込みをお願いします。
「次のチームも力があるので、前半に点が取れることが一番いいですが、できなかった時の対処法を1日しかないですが考えたいと思います。しっかり調整し、自分たちの足もとをもう一度見つめ直して、決勝戦に挑みたいと思います。」

敗れた天理高校・下林勇希主将

ー今日の試合振り返ってみていかがですか?
「正直悔しいです。点差が開いても諦めずに自分たちを信じてやりました。応援して下さっている方々と天理総力戦で挑んだだけにやはり悔しいです。」

ー1年間、主将としてチームを引っ張ってきてどうでしたか?
「苦しいことの方が多かったです。ただ、どんな苦しいことがあろうが、この夏のためにチームのスローガンである『覇氣』という言葉を胸に、チームで何とか甲子園に行くことを目標にやってきました。あと少しのところで負けてしまったので、これが僕たちの力なのかなと思います。」

ー最後に天理高校で野球がやれてよかったですか?
「監督さんをはじめ、スタッフの方々に人間的な成長をさせていただきました。野球のことというより、社会に出た時に役立つことを教えてもらいました。こういった結果になってしまいましたが、特に監督さんには『人間的な成長が1番大切』と言われ、ここまで来ました。非常によかったと思います。」

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