「誰も喜んでない」“井上咲楽放置”騒動に男性アナが疲労骨折…『27時間テレビ』マラソン企画の問われる存在価値

7月22日から23日にかけて放送された『FNS 27時間テレビ』(フジテレビ系)の100キロマラソン企画。放送当初から、出演者への対応が物議をかもしていたが、ここにきて、さらに風当たりの強くなる事実が発覚した。

「“マラソンあるある”なんですけど、疲労骨折しまして。でも上半身は元気なんで」

「会社からは休めと、今週仕事全部休みをもらってたけど、『ぽかぽか』のために走ったので、『ぽかぽか』だけは出させて下さいって」

7月26日放送のフジテレビ系バラエティー番組『ぽかぽか』でこう話したのは同局の山本賢太アナウンサー(28)だ。

『27時間テレビ』のマラソン企画に参加した山本アナ。これは「100kmの道のりを、必要以上に休憩時間を取らずに走った場合、いつゴールできるのか?」を検証するという企画で、アスリートやお笑い芸人など計18名が参加。山本アナは過酷な企画を乗り越え、数少ない6人の完走者のうちの1人となった。

しかし、『ぽかぽか』に出演した山本アナはまさかの車椅子姿。スタジオから完走を讃えられるなか、冒頭のように、27時間テレビの100kmマラソン企画が原因で疲労骨折したと明かしたのだ。

骨折しながらも100kmマラソン完走という偉業を達成した山本アナに賞賛が集まる一方で、フジテレビ側に対しては”断りづらい社員を走らせて怪我をさせるのはどうなのか”との指摘も相次いだ。100キロマラソンについては、同じく完走した井上咲楽(23)へのスタッフの対応も一部で問題視されている。

「井上さんは総合で4位、女性では1位という快挙を成し遂げました。そんな井上さんですが、ゴール時にフラフラと数歩進んだあと、黒いマットまで辿り着いた途端に膝から崩れ落ち、うずくまるような体勢に。そして苦しそうにしながら、何度も体を起こして四つん這いで移動しようとしていました。

しかし井上さんの様子をカメラは追うだけで、背後に映る人影も拍手や声援を送るだけ。誰も井上さんを助けようとはしませんでした。そこに東京ホテイソンのたける(28)さんが真っ先に駆けつけ、井上さんを介抱する姿が映ったため『本来は番組スタッフがするべきことでは?』と、井上さんを放置していた番組の対応に批判が相次いだのです」(テレビ誌ライター)

本誌の取材に対し、フジテレビは「生放送のカット割りで、放送には乗りませんでしたが、井上咲楽さんがゴールされ近くにいた共演者が介抱した直後に、番組スタッフも倒れている井上さんに駆け寄り介抱しております。ただ、それまでに要した時間について、寄せられた視聴者の皆様のご意見を真摯に受け止めております」と回答していた。

そもそも走り慣れていない人が100キロを走るということだけでも、肉体には大きな負担がかかる。さらに日本では現在、記録的な猛暑日が続いている。炎天下の中のマラソンは熱中症の危険と隣り合わせだ。

山本アナの骨折や、井上への配慮がない対応が重なったこともあり、命の危険もある「100kmマラソン」という企画に対して存在価値を問う声が相次いでいる。

《いつも思うけど、怪我人が出て改善致します、では遅いのでは?しかもこんな猛暑のなか、時間もキツイ設定だったと思う 企画する側と、実践させられるスタッフや参加者の負担は大きく違うことを改めて考えられた方がいいと思います》
《命にも関わることなので、こういう企画は見直して欲しい》
《夏のマラソン企画、必要でしょうか。年々厳しさを増す暑さの中で、タレントやアナウンサーを何のために100キロも走らせ放映するのでしょうか。制作スタッフはもっといい企画を考えて欲しい》
《100キロマラソンは、もうやめたら。 100キロ走る意味わからないし。疲労骨折までしてやる事ない。誰も喜んでない》

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