新型コロナ感染者「盆まで増加」 警報・注意報導入の要望も

 厚生労働省の感染症部会が26日開かれ、新型コロナウイルスの感染者が全国的に増加傾向だと報告された。脇田隆字部会長(国立感染症研究所長)は「お盆ぐらいまでは増加が続くだろう」と述べた。定点医療機関からの報告に基づく感染者数の把握を巡っては、複数の出席者から、季節性インフルエンザのように「警報」や「注意報」といった基準を設けるよう求める意見が出た。

 部会では、5類移行後も続けられている高額な薬や入院医療費の一部の公費支援といった対策を、10月以降に見直すかどうかの議論も始まった。

 委員の医師は「必要な抗ウイルス薬を提供する体制は重要だ」として支援継続を要望した。

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