政府、子どもの性暴力対策を強化 男性・男児特化の相談窓口新設

 政府の関係府省庁合同会議は26日、子どもや若者への性暴力を防ぎ支援を強化するための緊急対策を決定した。男性・男児に特化した相談窓口の「被害者ホットライン」を9月にも新設し、親族や雇用関係といった立場を利用した性犯罪の取り締まりでは厳正対処を掲げた。保育所などでのわいせつ行為を含む虐待に通報を義務付ける児童福祉法改正も検討する。

 合同会議は、ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題などを受け計4回の会合を開催。弱い立場の子どもらが性被害に遭う事案が後を絶たない現状があるとして、決定した対策を速やかに実行するとした。

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