犬は『お尻』でも心理がわかる!?3つの行動別の気持ちや注意すべき動き方とは

3つの行動別!「お尻」の動きでわかる犬の心理

みなさんは、犬の「お尻」に心理状態があらわれることはご存じでしょうか。

尻尾や耳、表情で愛犬の気持ちを見極めている飼い主さんは多いと思いますが、実はお尻の動きでも犬の心理はわかることがあるのです!

犬のお尻の動きにあらわれる気持ちをご紹介しますので、愛犬に当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。

1.飼い主にお尻をくっつけて「信頼してるよ」

リビングでくつろいでいる時に、愛犬があなたの体にお尻をドンッ!とくっつけてくることはありませんか?

「なんでお尻を向けるの!?」とビックリしてしまうかもしれませんが、実はこれは愛犬からの信頼や愛情のサインなんですよ。

動物にとって相手にお尻や背中を向けた体勢は、攻撃された時に身を守れない不利な状態です。そんな不利な体勢になるということは、愛犬があなたを信頼している証。

大好きな飼い主さんにお尻をくっつけているのが安心して落ち着く、という意味もあるようですよ。愛犬がお尻をくっつけてきたら喜びましょう。

2.お尻をフリフリ振って「嬉しい!」

犬は嬉しい時に尻尾だけでなく、お尻も一緒に振ることがあります。

お尻まで一緒にフリフリ振ってしまうのは「もう嬉しくて嬉しくてたまらない!」というように、喜びが最高潮に達している時が多いようです。

3.お尻を丸めて「怖いよ~」

犬は何かに恐怖を感じた時にお尻をグッと丸める動きをします。尻尾も一緒に足の間まで丸めているので、犬が怖がっているのはわかりやすいでしょう。

この動きは防衛の体勢であったり、相手に「自分は攻撃しません」という意思表示だったりします。

注意すべき犬のお尻の動き方

犬のお尻の動きには、病気などのトラブルが症状としてあらわれることもあります。

喜んでいる訳でもないのに犬がお尻をフリフリ振っている時は、「股関節形成不全」の疑いがあります。

股関節形成不全になっている犬がお尻を振る動きは「モンローウォーク」と呼ばれていて、この症状は主に大型犬に多いとされています。

また、お尻を痒そうにしたりお尻を引きずって前足でズルズル歩く「お尻歩き」をしている時は肛門周辺に異常がある可能性が高いです。

お尻歩きはユーモラスな動きなので「何してるのー!」と笑ってしまうかもしれませんが、犬がこの動きをするのは肛門腺に分泌液が溜まっていることがほとんど。犬の肛門腺は詰まると破裂する恐れがあるので早めに対処してください。

肛門腺しぼりを自宅でやるのが難しい場合は、トリミングサロンや動物病院で処置してもらえるので依頼しましょう。

他にも犬のお尻にあらわれる病気やトラブルはいくつかありますので、少しでも違和感を感じたら早めに動物病院へ行くことをオススメします。便の様子や足の動き、座り方なども確認しておきましょう。

まとめ

犬のお尻で、さまざまな心理状態が分かります。この記事を参考に、愛犬のお尻がどんな動きをしているか、一度チェックしてみてください。

病気やトラブルが隠れている場合もありますので、日頃から愛犬のお尻の動きは観察して異常があればすぐに気づけるようにしておきましょう。

もし愛犬があなたにお尻をくっつけてきたら、優しく撫でてあげてくださいね♡

(獣医師監修:平松育子)

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