日産、中国市場の不振で販売減へ 24年3月期予想は上方修正

 日産自動車は26日、2023年度の世界販売台数の見通しを従来の400万台から370万台に引き下げた。電気自動車(EV)への移行が急速に進む中国市場の不振が理由。一方、24年3月期の連結業績予想は、値引き販売の抑制や円安の影響で、売上高、純利益とも上方修正した。

 内田誠社長兼最高経営責任者はオンライン記者会見で「中国市場の業績回復には今しばらく時間を要する」と述べた上で、てこ入れ策として、中国市場に「(EVなどの)新エネルギー車を前倒しで投入していく」と表明。具体的な計画は秋ごろ発表予定の中期経営計画で示すとした。

 24年3月期の売上高は12兆6千億円と過去最高を予想した。

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