福井県内コロナ感染、5類移行後初の定点当たり10人超え 5月の移行直後の5.7倍

福井県庁

 福井県は7月26日、県内39の定点医療機関から17~23日の1週間に報告された新型コロナウイルスの感染者数は計421人で、1定点当たり10.79人だったと発表した。県内の定点当たりの感染者数が10人を超えたのは、新型コロナ感染症の5類移行後初めて。前週比1.57倍で4週連続で増加し、5月の移行直後に比べ5.7倍となった。

 単純比較はできないが、感染者の全数把握で1週間に計1984人の感染者が報告された今年2月上旬や、計2648人の昨年11月上旬とほぼ同水準。県保健予防課は感染者数の増加について、多くの学校が夏休みに入り旅行などで人の往来が増えている影響とみている。

⇒ヘルパンギーナ全国流行、福井県も前年比8.7倍

 地域別では二州が1定点当たり17.60人、若狭13.00人、丹南12.75人、坂井・あわら9.60人、福井市8.33人、奥越7.50人、永平寺町7.00人。季節性インフルエンザでは定点当たり10人が注意報を出す基準となっている。

 県衛生環境研究センターの調査によると、日本を含め世界で現在主流となっているオミクロン株派生型「XBB」が、県内でも4月第3週ごろから流行。症状は従来株と大きな違いはないという。

 県保健予防課は、今後もお盆にかけて大人数で集まる機会が増えるとし、こまめな換気や場面に応じたマスク着用などの対策を呼びかけている。発熱時の受診案内や療養中の体調急変時の相談などに、総合相談センター=電話0570(051)280=で24時間対応している。

© 株式会社福井新聞社