夏休み 子どもたちの居場所に 黒部のNPO法人が空き家活用

活動拠点となる空き家でかき氷を味わう児童やスタッフ

 富山県黒部市のNPO法人教育研究所(牟田光生理事長)は、同市天神新の空き家を購入し、夏休みなど長期休暇の子どもの居場所として活用を始めた。26日にプレオープンし、子どもたちが空き家を見て回ったり、かき氷を食べたりして楽しんだ。

 NPO法人教育研究所は、引きこもりの若者を支援する「宇奈月自立塾」などの活動に取り組む。子どもたちが友達と交流したり、宿題したりできる場をつくろうと、市空き家バンクに登録されていた木造2階建てを購入。「夏休み子どもの居場所&子ども食堂」と題して活用する。

 8月までプレオープンとして毎週水曜に実施。その後ニーズ検証や建物の改修を経て、2024年度は平日に毎日行いたい考え。子ども食堂も定期的に開催する。国の空き家対策モデル事業の採択を受けており、助成金を活用する。

 初日は市内の児童9人が参加した。空き家を訪れて中を見たり、かき氷を食べたりした。その後、近くにある教育研究所の事務所に移動。子ども食堂の名前を話し合って「ニコニコ夢食堂」と決めたほか、そうめんを作って味わった。

 参加は事前登録制。問い合わせは同研究所、電話0765(62)9681。

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