暴走バイク2台…猛スピードで競争した17歳と21歳を逮捕 40キロ規制の道、100キロ超で走りサーキット状態に

バイクで暴走運転した疑い 専門学生と高校生逮捕

 バイク2台で暴走運転をしたとして、埼玉県警交通捜査課と交通機動隊、飯能署の合同捜査班は25日、道交法違反(共同危険行為)の疑いで、川越市下広谷、専門学校生の男(21)と高校生の少年(17)=入間市=を逮捕した。逮捕容疑は共謀の上、4月27日午後11時~同11時10分ごろ、飯能市内の国道299号で、バイク2台にそれぞれ乗り、高速度で競争する暴走運転などをした疑い。2人は容疑を認め、動機について「速く走ることが快感だった」と供述しているという。

 交通捜査課によると、現場はカーブが連続する片側1車線の山岳道路。指定速度は40キロで、追い越しのため右側車線にはみ出す行為は禁止されている。男らは2台連なって走行。進行中の他車両を追い越す際に道路右側通行を繰り返すとともに、指定速度を大きく超える85キロで約12キロの周回路を走り、運転技術や走行時間の短さを競っていた。直線での最高速度は100キロ以上出ていたという。

 飯能市から秩父市の国道299号の山岳区間は信号機が少なく、夜間になると交通量が減ることで、コーナーの多い道をサーキットに見立てて高速で走り抜ける「ローリング族」と呼ばれる集団の暴走行為が問題となっている。男と少年も「ローリング族」の仲間とみられる。

 県警は通報に基づき、ビデオ撮影やドローンを使うなどして、2人の違反走行行為を特定した。県警では国道299号で別グループや別の集団の暴走行為も確認していて、容疑が固まり次第、順次摘発していく方針だ。

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