【北京共同】北朝鮮メディアは27日、金正恩朝鮮労働党総書記が26日に平壌の党本部庁舎で、訪朝中のロシアのショイグ国防相と面会し、安全保障などで「見解が一致した」と報じた。金正恩氏は開催中の「武装装備展示会」をショイグ氏と共に訪れ、朝鮮人民軍に最近配備された兵器を紹介。北朝鮮メディアは、両者が大陸間弾道ミサイルなどが置かれた展示会場を歩く写真を公開した。
国家元首が最新兵器を他国の軍高官に紹介するのは異例。ロシアとの軍事協力を一層強化する意思を強調する狙いとみられる。金正恩氏が外国要人と会うのは、2019年6月末に板門店でトランプ米大統領(当時)と対面して以来、約4年ぶりとみられる。
26日の面会で両者は国防分野の双方の関心事や、地域と国際安全保障に対する意見を交わし見解が一致した。ロシアのウクライナ侵攻に関する立場を金正恩氏が支持したとみられる。ショイグ氏はプーチン大統領の親書を金正恩氏に渡した。
ショイグ氏は朝鮮戦争の休戦協定締結から27日で70年となるのに合わせ、25日に訪朝した。