ツインズ・ロペスとマーリンズ・フローロ 救援右腕同士のトレード

日本時間7月27日、マーリンズとツインズのあいだで救援右腕同士の1対1のトレードが成立し、マーリンズはホルヘ・ロペス、ツインズはディラン・フローロを獲得した。両投手ともセットアッパーやクローザーが務まるレベルの実力者だが、今季はともに精彩を欠いており、環境を変えて心機一転させることが目的のトレードであるとみられる。今季の成績はフローロが防御率4点台、ロペスは防御率5点台。一方、フローロが今季終了後にFAになるのに対してロペスは来季まで保有可能。そのあたりでバランスを取ったトレードとなった。

マーリンズが獲得したロペスは現在30歳。もともとは先発投手としてプレーしていた選手だが、オリオールズに在籍していた2022年にリリーフに本格転向したことで才能が開花し、オールスター・ゲームに初選出。トレード期限にツインズへ移籍し、2球団合計で67試合に登板して4勝7敗23セーブ、1ホールド、防御率2.54というキャリアハイのシーズンを過ごした。昨季の活躍もあり、今季はセットアッパーとして期待されていたが、ここまで37試合に登板して4勝2敗3セーブ、6ホールド、防御率5.09と低迷。昨季と比較すると、与四球率は改善されているものの、奪三振率と被本塁打率が大幅に悪化しているのが目立つ。シーズン途中でのトレードは2年連続となった。

一方、ツインズが獲得したフローロは現在32歳。2021年2月のトレードでドジャースからマーリンズへ移籍し、2021年は68試合で防御率2.81、昨季も56試合で防御率3.02とブルペンの柱として活躍してきた。今季もセットアッパーやクローザーとして起用されているものの、ここまで43試合に登板して3勝5敗7セーブ、9ホールド、防御率4.54とやや精彩を欠いており、ロペスとの「不振のリリーフ投手同士のトレード」でツインズに移ることになった。今季の不振はBABIPが.397と極端に高いことも影響しているとみられ、奪三振率、与四球率、被本塁打率はいずれも昨季より優れた数字を残している。新天地で復調する可能性は十分にありそうだ。

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