エンゼルスが大谷をトレードしないことを決断か 今後は買い手に

「スポーツ・イラストレイテッド」のトム・バードゥッチ記者によると、エンゼルスは大谷翔平をトレードせず、トレード市場で買い手に回ることを決断したようだ。バードゥッチ記者のレポートによると、エンゼルスはこの2日間、多くの球団から大谷のトレードに関する問い合わせを受け、球団内部での話し合いを行っていたが、大谷をキープしたうえで買い手に回ることを決めたという。エンゼルスがプレーオフに進出したのは2014年が最後。「8年連続プレーオフ進出なし」はタイガースと並んで現在メジャー最長だが、大谷とともに9年ぶりのプレーオフを目指す。

バードゥッチ記者は今後のエンゼルスの動きについて「ペリー・ミナシアンGMはトレード・デッドラインまでに先発投手と救援投手の獲得に注力するだろう」と予想している。マイク・トラウトやローガン・オホッピーが8月中に戦列復帰することが見込まれており、打線についてはある程度計算が立つものの、投手陣は先発・リリーフともに信頼できる投手が不足している状況。9年ぶりのプレーオフ進出を成し遂げるためには、先発・リリーフとも戦力の底上げが必要不可欠となる。

また、エンゼルスが大谷をトレードしないことは、今季終了後にドラフトの補償指名権1つと引き換えに大谷を失う可能性があることを意味する。「球団の将来を考えれば、大谷をトレードしたほうがいい」と主張する球界関係者も多かったが、エンゼルスは大谷とともに今季のプレーオフ進出を目指すことを選択した。もちろん、アート・モレノ・オーナーはFAとなった大谷との再契約を試みるだろうが、大谷との再契約が成立する保証はどこにもない。大谷をトレードしないという決断はエンゼルスにとって大きなギャンブルと言えるだろう。

とにもかくにも、「大谷待ち」だったトレード市場がこれで本格的に動き始めるのは間違いない。トレード・デッドラインまでの慌ただしい期間がいよいよ幕を開けることになりそうだ。

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