夏山シーズン到来 山岳遭難による事故減へ「茶臼岳」の登山道を整備

 夏山登山のシーズンを迎えた那須岳の主峰、茶臼岳では26日、山岳遭難による事故を減らそうと登山道の整備が行われました。

 茶臼岳で行われた登山道の整備には、那須山岳救助隊をはじめ林野庁や県、那須町、それに警察など8つの団体から約50人が参加しました。

 整備は、梅雨が明け夏山登山のシーズンを迎えるこの時期に毎年行われています。

 参加した人たちは3つの班に分かれて、登山道に沿って設置されているロープの補修に加え、落石や転倒などの原因となる浮き石の撤去を行いました。ロープは、岩との摩擦や雪の影響によって1年ほどで劣化してしまうため、定期的なメンテナンスが必要だといいます。

 また、今年に入ってから茶臼岳では遭難事故が3件発生しています。道に迷うことが事故の原因として多いことから、道しるべとなるロープは重要な存在です。参加した人たちは、針金を使ってロープの強度をさらに高めるなど丁寧に作業を行いました。

 新型コロナが5類に移行したことによって山に入る人が増えているということで、那須山岳救助隊では、注意を呼び掛けています。

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