小説家小川洋子さんに表彰状 岡山県文化特別顕賞贈呈式

伊原木知事(右)から表彰状を受け取る小川さん

 文化・学術分野で顕著な功績のあった岡山県ゆかりの個人・団体をたたえる県文化特別顕賞の贈呈式が27日、県庁で開かれ、岡山市出身の小説家小川洋子さん(61)=兵庫県西宮市=に表彰状が贈られた。小川さんの受賞は2004年に続いて2度目。

 伊原木隆太知事から表彰状を受け取った小川さんは「地元の岡山から名誉ある賞を2度も頂くのは特別な喜び。今年でデビュー35周年となる。これからも一生懸命に書き、読まれ続ける小説を作りたい」と述べた。

 小川さんは1991年に「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞。1度目の県文化特別顕賞を受けてからも精力的に作品を発表し、2021年に菊池寛賞、22年度には日本芸術院賞に輝いた。県などが主催する内田百けん文学賞の審査員を長年務めたことも評価された。

 県文化特別顕賞は01年に創設。これまでの受賞者は10人で、2度受けたのは小川さんが初めて。

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