ヘリ墜落 目撃者が「エンジンの異音」証言 発生からまもなく1年で事故調が経過報告 広島

去年8月、広島県神石高原町の山の中にヘリコプターが墜落し、機長が死亡した事故で、発生から1年を前に、国土交通省・運輸安全委員会は、事故原因の経過報告を公表しました。

この事故は去年8月15日、愛媛県から神石高原町に向かっていたヘリコプターが町内の山中に墜落し、機長の男性1人が死亡したものです。

27日、事故の原因を調査していた国土交通省運輸安全委員会がまとめた報告によりますと、NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」所属のヘリコプターは事故当日、神石高原町から広島空港を経由して愛媛県の豊島に人を運んだ後、午後1時過ぎに神石高原町へ向けて出発。

およそ30分後に神石高原町の離着陸場に進入する際、エンジンから異音が発生し、その後、ゆっくり右に旋回して、南東およそ2.2キロの山中に墜落したということです。機体は大きく壊れて、機長が死亡しましたが、火災は発生しなかったということです。

エンジンの異音は、着陸場付近にいた目撃者が証言したもので、運輸安全委員会は、事故原因の可能性の1つとして調査を続けるとしています。

運輸安全委員会は、引き続き事故原因の調査を続け、最終的な報告書は来年以降になる見込みです。

© 株式会社中国放送