エンゼルスが投手補強 有望株2人放出でジオリト&ロペスを獲得

「大谷翔平をトレードしないことを決断した」と報じられたエンゼルスが早速投手補強に動いた。日本時間7月27日、エンゼルスはホワイトソックスとのトレードで先発右腕ルーカス・ジオリトと救援右腕レイナルド・ロペスを獲得したことを発表。対価として放出したのは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで2位のエドガー・クエロと3位のカイ・ブッシュであり、今季にかけるエンゼルスの本気度がうかがえるトレードとなった(同ランキングの1位はローガン・オホッピー)。

現在29歳のジオリトはホワイトソックスのエース格として活躍してきた右腕で、2019年に自己ベストの14勝&228奪三振、2021年にも11勝&201奪三振をマークした実績を誇る。昨季は防御率4.90と精彩を欠いたが、今季はここまで21試合に先発して121イニングを投げ、6勝6敗、防御率3.79、131奪三振を記録。大谷翔平に次ぐ先発2番手を十分に務めることのできる実力を持った投手である。

現在29歳のロペスはメジャー8年目を迎えたリリーフ右腕で、昨季は61試合に登板して防御率2.76と自己ベストの成績をマーク。今季はここまで43試合に登板して2勝5敗4セーブ、10ホールド、防御率4.29を記録している。

ジオリト、ロペスとも今季終了後にFAとなる「レンタル選手」であり、エンゼルスは9年ぶりのプレーオフ進出に向けた投手補強のために、球団2位(クエロ)と3位(ブッシュ)のプロスペクトを手放すことになった。有望株2人の放出は痛いが、今季プレーオフ進出を成し遂げるためには必要な動きだったと言えるだろう。

ただし、今回のトレードでチーム内トップクラスのトレード要員を放出してしまったため、今後トレード期限までにどれくらい戦力を上積みできるかについては不安も残る。今後の動きに注目だ。

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