北朝鮮が軍事パレード 休戦70年、中ロ出席か

平壌市内を歩く市民=27日(共同)

 【北京共同】韓国の聯合ニュースは27日、北朝鮮が首都平壌の金日成広場で朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定締結70年を記念したパレードを実施したと報じた。ロシア国防省はこれに先立ち、北朝鮮を訪問しているショイグ国防相が軍事パレードに出席すると通信アプリで発表した。

 北朝鮮は同じく訪朝中の李鴻忠・中国共産党政治局員もパレードに招き、金正恩朝鮮労働党総書記とショイグ、李両氏が並んで閲兵式を視察する姿を示して3カ国の結束を誇示するとみられる。金正恩氏が演説を行う可能性もある。

 韓国政府当局者によると、金正恩氏の体制下でロシア政府代表が軍事パレードに参加したことはなかった。

 北朝鮮メディアは27日、金正恩氏が開催中の「武装装備展示会」を訪れ、最近朝鮮人民軍に配備された兵器をショイグ氏に紹介したと報道。写真や映像では、新型の大型軍事用無人機(ドローン)や固体燃料型の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」などが展示されていた。こうした兵器がパレードに登場する公算が大きい。

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