痴漢摘発、コロナ前水準に 警視庁、上半期400件超

 警視庁は27日、今年1~6月の痴漢容疑事件の摘発件数が速報値で408件に上ったと発表した。近年増加傾向で新型コロナウイルス禍以前の水準に戻りつつある。警視庁幹部は「痴漢は誰もが被害者や目撃者になり得る犯罪だ。被害相談や、被害者への声かけをしてほしい」と呼びかけた。

 生活安全総務課によると、痴漢を東京都迷惑防止条例違反容疑で摘発した年間件数は2019年が929件だったが、新型コロナの感染が拡大した20年は435件に半減した。21年は434件、22年は641件だった。

 今年上半期の408件のうち、67%が電車内で発生していた。被害者の年代は10~20代が76%を占めた。

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