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2023年7月26日に公開された動画のテーマは……衆院選注目選挙区!東京29区
今回はMC鈴木邦和と選挙ドットコム編集部で元都政新報記者の伊藤由佳莉で、予想される顔ぶれや選挙区の状況について語っていただきました。
各党が新東京29区で戦う理由とは?
【このトピックのポイント】
・東京29区では公明、立憲、維新、国民の4名で構図はほぼ確定か
・荒川区と足立区西部からなる29区は公明党有利か
・自公の連携が選挙戦のカギ。政権の状況次第で野党にもチャンスあり?
東京29区 予想される顔ぶれ
次期衆院選で新設される東京29区では、以下の4名の立候補が予想されています。
・岡本 三成氏(公明党・現職)
・木村 剛司氏(立憲民主党)
・海老澤 由紀氏(日本維新の会)
・樽井 良和氏(国民民主党)
公明党からは東京12区だった岡本氏が立候補を予定。前回の衆院選では12区のなかでも足立区で47.7%と高い得票率だったことが、選挙区を移った大きな理由と言えそうです。
伊藤氏によると、足立区は都営住宅が多く福祉に力を入れる政党が強い傾向があるとのこと。公明党としても落とせない選挙区の1つです。
立憲民主党からは東京14区だった木村氏が立候補を予定しています。元墨田区議会議員の木村氏ですが、荒川区で立憲の得票率が3割を超えていることから墨田区のある14区から29区へ移ったと考えられます。
維新は昨年の参院選東京選挙区で次点だった海老澤氏が立候補を予定。維新は次期衆院選の戦略として、公明党に対し対立候補を立てるとの方針を掲げています。それに沿ってこの29区では海老澤氏を立てたというのが編集部・伊藤の見立てです。
国民民主党からは樽井氏が立候補を予定しています。
MC鈴木「国民民主党の候補がすでに決まっているというのは珍しいですよね」
国民民主党の参戦によって政権批判票が割れることが予想されます。その点を踏まえ編集部・伊藤は「公明党の岡本さんにとっては、自民党との関係をどこまで修復できるかがこの選挙区の情勢を握っている」とコメントしました。
29区における自公の関係はどうなっているのでしょうか。
直近では西川太一郎荒川区長と近藤やよい足立区長と3人が写った街宣車が29区を走っているとの情報があるとのことです。この2人はもともと自民党所属で、伊藤氏は「自公の連携を意識されて活動しているのでは」とコメントしました。
自公連携の歴史は国政よりも都政の方が早く、簡単に崩れるものではありません。
ただ、盤石というほどではなく、それぞれの思惑もありつつどこまで引き締めを図れるのかがポイントとなると編集部・伊藤。保守層がどこまで維新に流れるかも、情勢を左右する要素になると解説しました。
新東京29区の特徴
東京29区は、10増10減の区割り変更で新しく設置された選挙区です。12区と13区に分かれていた足立区の西部と、14区だった荒川区で構成されています。
2023年5月に実施された足立区議会議員選挙で、公明党は13人を擁立して全員が当選。自民党よりも当選者が多く、公明党が非常に強いエリアです。
また、荒川区でも都議会議員選挙で定数2のうちの1つを公明党が獲得しています
12区がある北区も公明党が強いイメージがあるなかで岡本氏が29区に移った背景には、このような土地柄が影響したと考えられます。
公明党有利と思われる29区で立憲、維新、国民の候補が活路を見出すのは難しいところ。各候補がどのような追い上げを見せるのかが注目ポイントとなりそうです。
動画本編はこちら!
新東京29区で公明党が有利な理由とは?議席を守れるのか?
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