原爆の悲惨さ、平和の大切さ訴え 岡山・エキチカひろばで展示会

原爆の悲惨さと平和の大切さを訴える展示会

 1945年8月に広島、長崎に投下された原爆の悲惨さと平和の大切さを訴える「原爆平和展」(岡山市原爆被爆者会主催)が27日、JR岡山駅地下通路のエキチカひろばで始まった。30日まで。

 長崎の爆心地近くで被爆し、手当てを待ちながら生後4カ月の次男に母乳を与える母親の姿を捉えた写真や、晴れ着姿で火葬される少女2人と悲しみに暮れながら見送る人たちを描いた絵など約60点を展示。投下された原爆の構造図解などもある。

 会場を訪れた看護師の女性(26)=同市南区=は「食料もない中で、子を育てる母親の不安そうな表情に引きつけられた。子どもたちに伝えていかなければいけない」と話していた。

 無料。午前10時~午後6時。同展は1993年から開かれており、31回目。

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