国道沿いの「枯れた街路樹」調査 国交省、全国の地方整備局に指示

国土交通省

 中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗前の街路樹が不自然に枯れるなどしている問題で、国土交通省が全国の地方整備局に、国道沿いにある店舗周辺の街路樹の状況などを調べるよう指示したことが27日、国交省関係者への取材で分かった。樹木が枯れていたり、伐採されたりしたことが確認されれば経緯を調べる方針。

 店舗前の街路樹は各地で枯れているのが確認されており、各自治体も状況を調べている。ビッグモーターは27日までに「現在、事実関係を確認している」と回答した。

 国交省の指示は26日付。国が管理する国道沿いにあるビッグモーターの店舗数と街路樹の有無を調べるとともに、植栽がされていれば、木の状態を報告するよう求めている。

 各整備局は管内の国道事務所に問い合わせるなどして調査を進めており、ある整備局の担当者は取材に「店舗に聞き取りをすることも選択肢になる」と話した。

 ビッグモーターの和泉伸二社長は25日の記者会見で「雑草に対して除草剤をまいてしまい、それが街路樹に影響を与えたことはあると思う」と述べた。

© 一般社団法人共同通信社