廃止少年院、最後の盆踊り 入所1人、地域と交流

少年院「松山学園」で最後の盆踊り大会に参加する入所中の少年(手前左から3人目)=27日夕、松山市

 入所者数の減少を理由に来年3月末で業務を停止し、廃止となる松山市の少年院「松山学園」で27日、最後の盆踊り大会が開かれた。矯正教育課程に施設外の活動を積極的に取り入れる開放的な処遇が特徴で、盆踊りも地域との交流を目的とした毎年の恒例行事。入所中の少年は現在1人しかおらず、学園の活動に協力してきた人を招いた。

 少年は白色の浴衣に紺の帯を着用。教官や参加者ら約30人に声をかけられながら、約1時間、額に汗を浮かべつつ笑顔で踊りきった。締めくくりに「社会での生活は不安もあるが、今回の経験を踏まえ、支えてくれる人に報いることができるよう頑張ります」とあいさつすると大きな拍手を浴びた。

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