夏休みの小学校 プール開放せず 広島市

この暑さの中、広島市で夏休みにプールの開放を実施しない小学校が増えています。厳しすぎる暑さが影響しているようです。

永松雄輔記者「南区の小学校です。プールに水ははってありますが児童の姿はありません」

夏休みに小学校のプールが開放され、楽しみに通っていたあのころとは事情が違います。南区の段原小学校は6年前から夏休みにプールを開放していません。

段原小学校 田村 康雄校長「31℃を超えればちゅうちょなく活動を中止せよと判断基準が設けられて、夏に開放すると毎日31℃を超えましたね。すべて中止となりました」

新型コロナの影響による制限がなくなった今年の夏も広島市立の小学校は9割近くの124校がプールを開放していません。原因の一つが酷暑です

永松記者「プールサイドにたつだけで汗がとまりません、手元の温度計は45.5℃です」

田村 康雄校長「子どもたちはプールの中で遊ぶので冷やされていいんじゃないかなと思われがちですけども、運動をしてプラスアルファこの暑さで子どもの命が守れない可能性があると思っています」

プールの開放は気象庁などによる熱中症警戒アラートの暑さ指数が31℃を超えると安全確保のため中止となります。暑さは子どもたちを見守る監視員の確保にも影響しています。

広島市の規定ではプールを開放する際は監視員2人と監視の補助を担う保護者などのボランティア5人が必要となります。

しかし、暑さの影響でスケジュールが立たず人員の確保もできません。

田村 康雄校長「31℃超えましたからきょうは中止ですとなると見通しを持って計画した監視員に対してアルバイト料を支払えないということが6年前はありました」

さらに、監視員や保護者たちの安全確保の問題も…

日陰に設置された温度計でさえ、38℃をしめしていました。小学校のプールをとりまく暑さの問題は深刻です。

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