英王子訴え、本格審理へ 一部、大衆紙と法廷対決

ヘンリー英王子(ゲッティ=共同)

 【ロンドン共同】ヘンリー英王子が大衆紙サンなどに違法な手段で情報収集されたとして発行元に損害賠償を求めた訴訟で、英高等法院は27日、私立探偵を使ったとする訴えなど一部について本格的な審理に持ち込むことを認める決定を下した。電話盗聴に関する訴えは退けた。英メディアが報じた。

 ロイター通信によると、ヘンリー王子は1990年代半ばから2016年にかけてサンと大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド(廃刊)の記者や私立探偵による違法な取材活動の標的にされたとして損害賠償を求めている。大衆紙側は王子側の訴えを否定し、高等法院で予備的な審問が行われていた。

© 一般社団法人共同通信社