【SNS特報班】今夏旅行に行きたい 71%、予算「1人1万~3万円未満」最多

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられて初めての夏。宮崎日日新聞、西日本新聞、熊本日日新聞、南日本新聞の九州4紙は合同で「旅」をテーマにアンケートを実施した。大半が「旅行に行きたい」と回答し、コロナ前への回帰傾向が強まっている。予算額は昨年より「高い」「ほぼ同じ」が並び、旅行控えの反動や物価高の影響がうかがえた。
 アンケートは宮崎日日新聞の「SNS特報班」など無料通信アプリLINE(ライン)でつながる4紙のフォロワーなどが対象。6月30日~7月7日に実施し、484人が回答した。
 「この夏、旅行に出かけたいと思うか」という質問には71.5%が「思う」と答え、「どちらとも言えない」(18.4%)、「思わない」(10.1%)を大きく上回った。「思う」と回答した人に、旅行にかける1人当たりの予算額を聞くと、「1万~3万円未満」が41.3%で最多。「3万~5万円未満」「5万~10万円未満」と続いた。
 本県では59人が回答。67.8%が「旅行に出かけたいと思う」を選んだ。「思わない」は16.9%、「どちらとも言えない」は15.3%だった。
 1人当たりの予算額は「1万~3万円未満」が最も多い37.5%。次いで、「3万~5万円未満」が32.5%となった。予算の平均は約3万5千円だった。
 旅にかける金額が昨年に比べて「高い」と答えた人は57.5%で、4県平均を10.4ポイント上回った。宮崎市の女性(36)は「数年、旅行を控えていたため」、同市の女性(51)は「医療関係で昨年までは自由に旅行ができなかった」と投稿。コロナ禍の行動制限が緩和された反動もうかがえた。
 一方で、昨年と「ほぼ同じ」と答えた人は42.5%で、4県平均を2.6ポイント下回った。小林市の女性(51)は「物価が上がったから」と理由を投稿。宿泊費やガソリン代など物価高騰が、旅の予算にも影響していた。

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