<高校野球>きょう決勝の見どころ 強打者そろう徳栄、エース木田ら安定 浦学も打線好調、左腕鈴木ら抜群

長短打を打ち分け、打率5割で打線をけん引する花咲徳栄の3番石塚

 第105回全国高校野球選手権埼玉大会は28日、県営大宮で花咲徳栄―浦和学院(10時)のカードで決勝が行われる。4年ぶり8度目の優勝を狙うDシード花咲徳栄と、2年ぶり15度目の栄冠を目指すAシード浦和学院の決勝での対戦は、6年ぶり2度目となる。準決勝までのデータを基に決勝を探った。    近年の埼玉高校野球をけん引してきた実力校同士の一戦。ともに選手個人の能力が高く、チーム打率も3割後半を誇るだけに、打撃戦が予想される。

 花咲徳栄は、先発メンバーの野手陣の平均打率が4割超えと強打者がそろう。特に打率6割1分9厘の生田目、5割の石塚、4割超えの小野、増田が並ぶ2~5番は脅威となりそう。選球眼を光らせ51四死球と出塁率が5割を超えるしたたかな野球にも注目だ。

 守っては、準決勝の昌平戦での6失点のみ。15回1/3登板したエース木田が自責点4と安定。左腕高橋は打者34人に対し15奪三振と速球で勝負する。

 一方の浦和学院も、4本塁打を含む26本の長打でチーム打率3割9分4厘の打撃が持ち味。打率4割7分8厘の1番小林が11安打7打点のミート力に俊足を絡め高い出塁率を誇る。打率4割超えの2番月山、3番喜屋武でかえしたい。打線が好調な中、9番江口は小技を絡めた攻撃で堅実に得点を重ねられる。

 チーム防御率0.45の投手陣は、左腕鈴木が打者50人に対し四死球2と制球力抜群。左腕細沢も11回を投げ自責点0と好投を続ける。6人の投手で相手打線を抑えたい。

チーム打率3割9分4厘の中で小技で存在感を発揮する浦和学院の主将江口

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